令和6年3月定例会が異例の透明性のもと行われた。主な議題には令和6年度の市一般会計予算が含まれ、宇都陽一郎議員が関心を示した。特に教育関連の予算については、保護者からの需要に応じて増加した。教育費増加の理由として、特認校への通学児童数の増加が影響していると教育長の小倉寛恒氏が発言した。
宇都議員は、特認校スクールバス運行に関する運転委託料の増加に質問を投げかけた。これに対し、小倉教育長は、令和5年8月の運賃改正や増加する利用児童数について詳しく説明した。
また、事故時の保障を確保するための校区コミュニティ協議会の支援事項も議論された。この報告には、主に賠償事故や傷害事故に関連する具体的な数値が提示されたが、細部に関しては議員からの追加質問が続いた。行政側は、保険契約の内容や金額は入札によって決定したことを強調した。
次に、後期高齢者医療特別会計や介護保険についても質疑が行われた。富士山の麓、姶良市の健康政策は他地域以上に先駆的と言え、これにより市民の健康が守られている。市長の湯元敏浩氏は、地域医療との連携を強調し、そのための予算として約3,700万円を新たに計上した。パートタイムの介護職員に対しても適正な処遇があることが説明された。
さらに、生活保護費も増加しているという報告があった。コロナによる健康面での懸念から、再度医療を受ける世帯が多増していることが主な要因だと市長は述べた。これは高齢者世帯の需要が高まっていることも意味している。
このように過去の経験を踏まえ、新たな一般会計補正予算が成立。市の予算案は幅広く、公正で透明性が保持されていることが議員の賛同を得ている。議案は全て可決され、姶良市は安定した財政運営を継続できる見通しとなった。