令和3年12月1日、姶良市議会では一般質問が行われ、市民の生活を反映した多様な施策が議論された。この日は特に新型コロナの影響や介護保険、子ども医療に関する質問が多く挙がり、市の方針や対応について市長や教育長が説明を行った。
新型コロナウイルス感染症に関しては、堀広子議員がワクチン接種率と今後の感染対策について質疑し、ワクチン接種率が81.4％であることを市長の湯元敏浩氏が強調した。また、感染症の第6波に対する準備として、市民に手洗いやマスク着用を促す方策の重要性が指摘された。
次に介護保険料については、堀議員が金銭的負担軽減策を提出。市長は介護保険料の引き上げ幅が控えめであり、県内での低さを指摘しつつも、将来的な財政と人口推移への懸念を示した。特に高齢者人口の増加により給付費が増加する見込みが述べられた。
子ども医療費の無料化に関しては、福祉部長が近隣自治体との状況を比較しながら、非課税世帯の高校生を対象とした助成をしていると説明した。この背景には、ますます厳しい生活環境が広がる中で、助成を拡大する必要性があるとの思いがうかがえた。
また、米価について堀議員が指摘したように、昨今のコロナの影響で農家への経済的打撃が続いていることが議論され、米価下落防止のための施策について市の考えが示された。市長は生産調整が必要であり、特に地域密着型の支援を推進する意向を表明した。
議論の最後には、環境保全についても言及され、姶良市内の海岸保全や清掃活動に関する連携強化の必要性が強調された。特に重富海岸の美化活動において、参加が低迷する中で、各自治体や市民の連携が重要であると述べられた。
このように、姶良市議会では市民の声を受けた様々な施策が議論され、特に福祉と教育、環境保全の交差点において具体的なアクションが求められている。これからも市民と共に、持続可能で多様な施策の展開が期待される。