令和元年度の姶良市議会定例会が開催された。その中で、スマートインターチェンジや奥之宇都線の新宇都トンネルについて具体的な議論が展開された。特に、スマートインターチェンジの整備は、市民の利便性向上や地域経済の活性化が期待されている。
市長の回答によれば、桜島サービスエリアを拠点としたスマートインターチェンジは、令和2年1月時点での完成を目指しており、上下線ともに整備が行われるという。また、当初予算は約13億9,000万円と見込まれ、最終的には約18億9,000万円の事業費に上る見込みだ。これらの経済効果や交通利便性の向上が重要視されていることも確認できた。
奥之宇都線トンネルの整備に関しては、平成14年から鹿児島市と協議が続いており、分割施工の決定は用地買収の遅延から来ていると説明された。市としては、両市の協調のもと、特に安全性や通行量の増加に寄与することを目的とした事業であると強調した。
さらに、公共施設の維持管理や老朽化対策についても議論された。現在374の施設を管理する中で、市長は今後、長寿命化や適正な維持管理が重要課題であると述べ、地域社会との協力が欠かせないことを強調した。また、部長は県道や市道における安全確保の重要性を指摘し、今後の整備計画についての見解を示した。
次に、島津義弘公没後400年に関する事業では、太鼓踊りなどの伝承活動の重要性が再確認され、多くの地域での保存活動が行われていることを踏まえ、市としても地元の伝統を大切にし、協力を進めていく意向を示した。