令和3年第1回姶良市議会定例会が3月22日に開催された。
主な議題としては、姶良市土地開発基金条例や公共施設等総合管理基金条例の改正が挙げられる。これらの条例改正について、総務常任委員長の犬伏浩幸氏は、「土地開発基金を10億6,610万5,000円から5億円に減額することは、用地取得状況や今後の見通しを鑑みて行った。財産を有効に活用するための措置である」旨を説明した。さらに、公共施設マネジメントを強化するために新たに設置される基金には、多額の事業費が必要とされ、計画的な施設整備のための財源となることを強調した。
質疑応答では、議員からの「基金がこれで十分か」という問いに、犬伏氏は「将来的に土地取得が増える場合、基金額を見直す必要がある」と述べ、必要に応じた追加措置を示唆した。次に、姶良市介護保険条例の改正が討議された。この改正には、保険料率の見直しが含まれており、委員長の小山田邦弘氏からは「全体的な負担が増加する可能性があると言える」との報告があった。
さらに、議案第34号で姶良市一般会計補正予算が提案され、先行取得優先資金としてのお金や、緊急時対応に必要な備品の購入費が含まれている。こちらも全会一致で可決され、議会の協力で支援金給付事業の完成を目指す意向が示された。特に、市長の湯元敏浩氏は「国からの交付金を活用したこの補正予算は、地域経済の活性化に寄与する」と述べ、地域の発展に向けた意気込みを見せた。
姶良市の施策としても、住民から多くの支持を受ける中、行政はより一層の財源の有効活用を求められている。今後の議会では、これらの条例や予算に基づいた具体的な問題への迅速な対応が期待されている。議会は今後、それらの施策についても細かく議論し、地域住民の声を反映しながら進めていく必要がある。