姶良市議会は、令和4年第4回定例会を11月29日に開催した。
会議では、主に市民からの一般質問が行われ、関心が高いテーマが取り上げられた。この中で、特に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する議論が注目を浴びた。谷口義文議員は、「本市における旧統一協会の施設や、その影響について問うた。」と述べ、「本市への影響については、関連団体によるイベントの後援を一時は承認したが、その後不適当と判断し取り消した」と市長(湯元敏浩氏)が応じた。市長はまた、市民の不安を払しょくするため国の動向を注視していると強調した。
次に、高齢者世帯についても議論された。谷口議員は、「神奈川県での高齢者による痛ましい事件を引き合いに、現状の高齢者の生活実態と市の対策を質問した。」市長は、「高齢者の扶助を強化し、地域包括支援センターを活用して、相談支援事業を実施している」とし、市独自の支援策を説明した。さらに「高齢者世帯の割合が市全体の約35.6%を占めている」とのデータも発表され、高齢者問題がいかに重要であるか再認識される結果となった。
また、益森隆史議員により、来年2月に開催される「薩摩おいどんカップ」についての質問もあり、主催者との連携や市の後援について意見が交わされた。市は県や他市と連携しながら、このイベントを盛り上げる方針を明らかにした。情報発信の重要性も指摘され、ウェブやSNSを活用した広報活動の強化が求められた。
この他、桃木野幸一議員による加治木地区のまちづくりに関する質問も上がった。市長は「地域活性化には市民の協力が必要」と語り、地域住民との協働を推進する考えを示した。さらに、新型コロナウイルスの影響を受けた高等教育機関の進展についても触れ、市の取り組みを紹介した。