令和元年度第4回姶良市議会定例会が、12月17日、午前10時より開会した。
市長の湯元敏浩氏は、災害時における食糧品等物資の供給協力に関する協定について報告を行い、生活協同組合コープかごしまと締結した旨を伝えた。この協定により、災害が発生またはその恐れがある場合、同社が姶良市に対して食糧品や物資の供給を行うことが定められている。
さらに、災害時における福祉用具等物資の供給に関する協定についても言及し、日本福祉用具供給協会との連携が重要であると強調した。これにより、避難時に福祉用具が必要な市民への対応が強化される。
次に、議案第83号の「姶良市温泉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」が議題に上がった。
鈴木俊二総務常任委員長が委員会の審査結果を報告し、龍門滝温泉の改修後の使用料変更を提案した。多くの質疑が行われた中で、入浴料や休憩室使用料の設定において原価算定に基づく透明性の確保を求める声が上がった。
また、直営期間が3年間となる予定であり、その間に利用状況を詳しく見極め、必要に応じた料金改定を検討することも提言された。議員の間では、温泉の利用促進や周辺施設との連携強化に対する期待が寄せられた。最終的に、改正条例は賛成多数で可決された。
その後、令和元年度姶良市一般会計補正予算についての議論が行われ、新福愛子委員長は補正予算の内容を詳述した。歳入歳出それぞれ6億1,093万円の追加が承認され、歳出予算の総額は323億357万9,000円となる。
また、過疎対策に関する意見書も提出され、新たな過疎対策法の必要性が強調された。過疎地域が抱える課題が解決されることが期待される。
最後に、今定例会に追加提案された議案に関しても一括して審議され、職員の給与改正や水道事業会計補正予算が議決された。議会は、これらの改革が市民サービス向上につながることを目指している。
選挙後初の定例会にあたる今回の会議では、職員の給与に関する変更が盛り込まれ、さらなる透明性の確保が必要との意見が見られた。議会は市民との信頼関係を深め、より良い姶良市を目指して邁進していく意向を示している。