令和5年12月定例会での一般質問が行われ、市民生活や安全に関する重要なテーマが取り上げられた。特に注目されたのは、献血運動の推進や新しい救急通報システムLive119の導入、さらにこども家庭庁による新制度に関する内容である。
まず、献血運動についての質問があり、市民への情報提供や啓発活動がさまざまな形で行われていることが確認された。具体的には、防災メールや庁舎内ポスター掲示などがあり、今後は市公式LINEを用いた情報発信が進む予定であるとされた。また、若年層の献血者数が減少している現状に対し、啓発活動が一層重要であると強調された。特に中学生への情報提供や学校での説明会、映像教材の活用が必要との意見が交わされた。
次に、新たに導入予定のLive119システムについても言及され、全国的に導入が進んでいる現状や市民の緊急通報時の情報伝達の重要性が説明された。導入に向けた障壁や課題にも触れられ、効果的に救命活動に結びつけるための準備が行われていることが示された。予算についても具体的な数字が挙げられ、民間の技術を活用したこのシステムが市民の安全に貢献することへの期待が表明された。
次に、子育て支援に関連した「こども誰でも通園制度」についても取り上げられた。この制度は、保護者が就労していなくても子どもを預けることを可能にするものであり、育児負担軽減が期待される。しかし、実際の保育所には定員の限界があり、すぐに体制を整えることが難しい現状がある。ここでも、保育士不足という社会的問題が影響していることが指摘された。
最後に、黒川岬展望公園の維持管理に関する問題提起があり、特にフェンスの破損や野良猫問題についての対策が求められた。公園は多くの市民に利用されているため、環境保全への取り組みが重要であるとの認識が共有され、近隣住民からの協力を得ることが提案された。
全体を通して、姶良市議会では市民生活の質を向上させるための具体的な施策や地域のニーズに応じた対応が求められていることが明らかとなり、今後の取り組みに期待が寄せられている。