令和元年第3回姶良市議会定例会では、姶良市の人口動態や施策、記念事業について活発な議論が行われた。その中で、特に市長の湯元敏浩氏は、地域の特徴を生かすために、交通の便や自然環境を活用した施策の重要性を強調した。
まず姶良市の人口について、湯元市長は「社会増によって増加が続いているが、自然減に課題が残る」と述べ、新たな施策の必要性を訴えた。転入者の高い比率は主に子育て世代からで、これを支えるための施策が重要であると指摘した。
また、市制10周年を迎えるにあたり、記念事業についての報告もあった。副市長を中心とするプロジェクトチームはすでに発足しており、プレイベントの開催や市民参加を促進する方針が示された。具体的には、加音ホールでの公開収録イベントや防災フェスタが記念事業の一環として実施され、さらなるPR活動が期待されている。
加えて、シティプロモーションにおいては、姶良市の魅力を多角的に発信していく必要があるとの意見が相次いだ。特に、姶良市を訪れる人々がどのような体験を求めているのか、その意識の高さが重要視される。市長は「地域資源を最大限活用することで、持続可能な発展につなげていく」と考えている。
一方で、議員たちからは待機児童問題、災害対策、動物愛護の観点からペットの同行避難、さらなる交通安全対策についても質問が相次ぎ、特に高齢者や子育て世代の支援が求められた。市はこれらの課題に対して、根本的な視点で施策を見直す必要があるとの認識を示した。
このように、姶良市議会では市制の維持発展に向けた施策が議論される中、特に地域の特徴を生かした施策や高齢化社会への対応が急務とされ、その実現に向けた取り組みが今後ますます期待される。