令和2年3月、姶良市議会では重要な施政方針が示された。この定例会では、令和2年度の市長施政方針や当初予算が上程され、全体の戦略が明確にされた。
市長の湯元敏浩氏は、施政方針において、今年度は特に「東京オリンピック」と「燃ゆる感動かごしま国体」という二大イベントを意識したまちづくりの推進を強調した。これらのイベントにより、姶良市を広く認知してもらう絶好の機会であり、市民全員での積極的なおもてなしが求められる。また、市制施行10周年を迎える本年は、さらに多くの人々が姶良市に訪れることで新たな魅力を発信する機会と捉えている。
湯元市長は、具体的な施策として「全天候型子ども館」の設置や駅前の再開発、大型グラウンドゴルフ場の設置などを挙げた。特に子ども館は、子育て世代のストレス軽減や安心な環境作りを目指しており、令和3年度の完成を予定している。このような投資は、市民生活の質向上につながるものと期待されている。
一方で、農業委員会の委員任命や人権擁護委員の推薦など、議会側の重要な人事案件も進行した。19名の農業委員候補者が提案され、その中には認定農業者が11名含まれ、多様性を持った委員会運営が図られる予定だ。この選考には公平性が重視されており、地域の広報紙やホームページを通じて広く公募を行い、透明性をもって進められた。
最後に、全体的な財政状況及び歳入歳出についても言及され、令和2年度の一般会計予算は320億6,900万円となり、昨年度比で約7.7%の増加が見込まれている。市税や各種補助金の活用によって、持続可能な運営を図る考えが強調された。ここから先、市役所は新しい時代に向けた施策を確実に実行していく必要があります。議会はその役割を果たすため、これらの議案の審議を引き続き進めることになります。