令和4年11月28日、姶良市議会の第4回定例会が開催された。今回の議題には、竹下日出志議員の一般質問がメインであった。主なテーマはデジタル障害者手帳の導入や、高齢者向けの補聴器購入助成、災害時の障がい者支援、そして「書かない窓口」の設置についてである。
竹下議員は、デジタル障害者手帳の重要性を説いた。障がい者が公共交通機関を利用する際の割引を受けるためには、障害者手帳の提示が必要だが、物理的な手帳は紛失や破損のリスクが伴う。デジタル障害者手帳アプリ「ミライロID」の導入によって、介護施設や公共交通機関での支援がスムーズになる可能性を指摘した。
市長の湯元敏浩氏は、過去一年間の障害者手帳の再発行件数が66件であり、デジタル手帳導入の必要性を認識していると述べた。また、現在地元の公共施設で障害者手帳の提示により割引が適用されるのは、椋鳩十文学記念館などの計5つの施設であることを明らかにした。
次に、竹下議員は高齢者補聴器購入助成についても質問した。現在、姶良市では高齢者に対する補聴器購入助成制度がないため、具体的な実施検討が求められる状況であると強調した。市長は、必要な調査を進め、民間との連携を図りながら、導入の可否を検討する考えを示した。
また、災害時の障がい者への支援についても、竹下議員は広島市の事例を引き合いに出し、非常用電源の提供や個別避難計画の策定を求めた。市長は、既存の日常生活用具給付事業を通じ、具体的な支援が行われていることを伝えた。
さらに、書かない窓口の記事、竹下議員は埼玉県鴻巣市の取り組みを具体例に、新たな窓口設置の重要性を訴えた。市長は、市役所窓口での手続き効率化に向けた取り組みを進めていく意向を示し、今後の実施について調査を続ける考えを述べた。
最後に、竹下議員は、来年の卯年の意義や希望について言及し、市の未来への思いを強調した。特に、卯年には景気が上向く「跳ねる」年になるとの期待を寄せ、市のさらなる発展を願った。市長もその思いに応える形で希望のある未来に向けた努力をすると答えた。