令和2年第1回姶良市議会臨時会が、5月1日午前10時に開催された。議案や報告が数多く挙がる中で、新型コロナウイルス感染症に関連する施策に焦点が当てられた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響による市民生活への影響を考慮した緊急経済対策 が提案され、特別定額給付金事業や子育て世帯への支援が迅速に実施されることが強調された。
市長の湯元敏浩氏は、会議の中で新型コロナウイルス感染症の現状について説明し、「感染症対策本部を立ち上げ、各種イベントを延期・中止している」と述べた。また、市の公共施設の休業や入学式の中止など、感染拡大を防ぐために必要な措置を行っていると強調した。
続いて、市民生活に与える影響についても触れ、「市の経済は厳しい状況にあり、多くの中小企業が困難な状況に直面している」と語った。国の経済支援策の動向を見極めながら、姶良市独自の支援策を検討していることも報告された。
提案された議案には、姶良市税条例や国民健康保険税条例の改正が含まれており、これらの法令改正は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市民を支援するためのものだ。議案第61号では、特別定額給付金事業が速やかに実施されるべきことが述べられ、「全ての市民に給付漏れが生じないよう、万全を期して対応する必要がある」と各議員からの意見も出された。
議長の森川和美氏が議長の辞職を申し出、その後新たな議長として東馬場弘議員が選出された。この新体制の也る市議会は、今後の地元経済復興や市民生活の支援に向けた施策を進めることとなる。このように、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、議会としての役割を果たし続けることが求められている。