令和4年第2回姶良市議会定例会が6月14日、開会した。市長の施政方針が説明され、主に新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援策に関する政策が議論された。
まず、湯元敏浩市長は施政方針の中で、感染症対策の強化を強調した。特に、最近のコロナウイルスワクチンの4回目接種に迅速に対応するための施策として、補正予算が提案される。
続いて、子育て支援策として「全天候型子ども館」の整備についても言及した。同施設は、子どもとその保護者が安心して集まる場を提供し、地域との連携を深めることを目的としている。市長はこの館の設置が地域コミュニティの活性化に寄与すると考えている。
また、姶良市土地開発公社の定款についても変更が提案された。新型コロナウイルス感染症の影響に伴う理事会の運営方法の見直しが行われ、書面による議決の規定が新設される見通しである。この変化は、対面開催が難しい状況の中での円滑な業務運営を狙いとしたものである。
さらに、専決処分に伴う令和4年度姶良市一般会計補正予算(第3号)の承認案件も議題に上がった。この補正予算は、特に生活困窮者や低所得世帯への支援を目的としたもので、各種給付が予定されている。
最後に、高等教育機関の創設についても言及された。市内における高等教育機関の設立は、地域の人材を育成し、若者の就業機会を増やすことにつながると期待されている。新たなアンケート調査などを通じて、市内の高校生やその保護者の意向を把握する方針である。
議会は第2次総合計画後期基本計画を策定中であるが、その中に新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援施策を盛り込むことが重要とされている。市長は、市民と行政が共に成長し、未来を見据えたまちづくりを進めたいとしている。次回の会議は6月23日である。