姶良市議会は令和3年3月29日に臨時会を開催し、重要な予算案を審議した。
この会議では、令和3年度一般会計予算が中心議題となり、325億1,914万8,000円の予算が提案された。
市長の湯元敏浩氏は、予算編成について「行財政改革を進めることに努め、効率的な施策の推進を目指した」と述べた。
歳入は、国県支出金や未利用市有地の売却、ふるさと納税の取り組みなどからの確保が予定されている。しかし、市税は新型コロナウイルスの影響で前年度比0.7%減の71億9,226万1,000円となる見込みである。
一方、堂森忠夫議員はこの予算案に反対し、主要な発言として「本庁舎建設に関する免震工法の選定に対し高額な負担がかかることを懸念している」と強調した。また、吉村賢一議員は賛成の立場を取り、ワクチン接種に関連する経費の計上を評価した。
次に、国民健康保険特別会計事業勘定予算が議題となり、計上額は92億8,675万6,000円であった。文教厚生常任委員会の小山田邦弘委員長は、「国保税の収納率向上対策が重要である」と指摘し、また保険料の見直しについても言及した。
後期高齢者医療特別会計予算も提案され、額は11億7,386万2,000円。反対討論において、堀広子議員は「高齢者に対する負担が増え、命と健康を脅かす」と述べた。
その後、介護保険特別会計予算に関しては70億3,980万2,000円の計上が明らかになり、有川洋美議員からは福祉サービスの抑制が問題視される意見があった。市はその収支の安定を図るための施策を検討している。
水道事業会計予算や下水道事業会計予算についても審議され、全会一致で可決された。このように、多岐にわたる議案が審議され、姶良市議会の活動が市民に直結する重要な役割を果たすことが強調された。