令和元年第2回姶良市議会定例会で、重要な議題が多く扱われました。
まず、市長の行政報告が行われ、先日の豪雨による災害復旧の現状について報告がありました。この豪雨では、市内19か所に避難所が設けられ、ピーク時には444世帯873人が避難しました。市長の湯元敏浩市長は、人的被害はなかったものの、洪水や土砂崩れが発生した地域もあり、迅速な対応が必要であると強調しました。また、災害復旧に関しては一般会計補正予算を用意する考えを示しました。
次に、議案第45号「姶良市森林環境譲与税基金条例制定」が提案され、産業建設常任委員会の吉村賢一委員長が報告を行いました。この条例は森林環境譲与税を基金として積み立てることを目的としております。
質疑において、議員の田口幸一氏は林業担い手の確保に関連した質疑を行い、吉村委員長は県内の森林経営体の状況を説明し、基金の運用に関する情報も示しました。採決の結果、全会一致で可決されました。
さらに、議案第50号の「令和元年度姶良市一般会計補正予算(第3号)」が審査され、新福愛子委員長が報告。補正予算には約6億円の追加が含まれ、主に国や県からの補助金を反映したものです。議員間での討論は多くの意見が交わされたものの、最終的に賛成多数で可決されました。
さらに、請願第1号、つまり「教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度復元」に関する意見書が全会一致で採択。これは、教育の充実を目指し、教員数の改善を求めるものでした。
最後に、陳情第8号「動物愛護管理法に基づく共生社会」を求める陳情書が提出され、動物と人との共生をテーマにした素晴らしい提案が多くの議員に受け入れられ、全会一致で採択されました。これにより、姶良市は動物愛護に関する条例の制定や教育の充実に向けた取り組みが進められることが期待されます。