令和元年6月27日、姶良市議会の定例会が開催され、いくつかの重要な課題についてより深い議論がなされた。特に、奥之宇都線に関するトンネル工事や地域振興のための努力について、議員たちの熱心な質疑が続いた。
まず、奥之宇都線の宇都トンネル工事では、当初の契約金が4億円から、最終的には9億円以上に達することが明らかになった。この工事が分割できた理由は何かと尋ねられ、鹿児島市との協議で分割施行に合意され、工程の見直しも行われたと市長が答えた。また、工事の変更があった際、関係者への報告や説明が不十分であったとの指摘に対し、市長は今後の適切な対応を約束した。
次に、山田校区地区の振興についても大きな関心が向けられた。山田地区の住民は新しい公民館の建設を求めており、その要望は高まる一方だ。市長は住民自らが地域活性化に挑戦することを称賛しながら、行政の支援が必要であることも認識していると述べた。これにより、地域の目指すべき方向にともに知恵を出し合うことが重要であるとの見解を示した。
また、交通事故対策については、幼児や高齢者が関わる事故を未然に防ぐための具体的な対策が求められた。最近の交通事故の増加を受けて、通学路や散歩道の点検が不可欠であるとされ、地域住民の協力が重要であることが強調された。市の担当者は、現場の点検を実施し、改善策を導入する必要があると強調した。
最後に、自治会未加入者問題についても、地域活動の重要性や行政との連携が話題に上がり、地域密着型の活動が今後さらに重要になるとの意見が相次いだ。市は各種団体との関わりを強化し、地域の声を反映した施策を進めるべきであるとの認識が共有された。議会の議論を通じ、市民の安心と安全、地域活性化に向けた取り組みが一層進むことが期待される。