令和3年3月定例会において、市の発展や住民の生活の質向上に向けた様々な施策が議論された。特に若者施策に関する意見や提案が多く見られた。
議長の開会あいさつの後、鈴木議員は若者に焦点を当てた施策の必要性を訴えた。最近の報告によれば、若者の生活や雇用に関する相談件数が増加しており、その中には収入や生活費に関する問題が多く含まれている。若者世代の貧困や経済的不安定さがクリティカルな問題となっている。産業界からの半数が県外就職を選択する中、地元企業への関心を高める必要があると强調した。
市長は、「このままでは人口が減少し、長期的な市の発展が危うい」と述べ、若者が定住するための環境整備や人材育成に努める必要性を指摘した。特に新たに市内に進出する企業との連携を強化し、若者が就職しやすい環境を提供することが重要であると強調した。
また、議員らは登山道の整備についても言及した。白銀坂や烏帽子岳のトイレ不足、視界を妨げる樹木の繁茂、登山道の整備不足が問題視された。特に、女性の利便性を考慮したトイレ設置の必要性が訴えられた。市は土地所有者や鹿児島市と協議し、必要な措置を講じると誓った。
次に、道路改善の議題へ移行した。市道の状態が悪化していることが取り上げられ、特に岩剣神社の交差点の危険性が指摘された。交通事故の発生理由や今後の改善策について、県や地域住民との協力が求められた。土木課からは、現在策定が進んでいる改善計画の進捗が報告され、さらに具体的な実施機会が議論された。
最後に、ウエルネスの観点からも公立短期大学設立の議論がなされ、学生にとって魅力的なプログラム内容の策定が必要だとの声が上がった。市民や学生からのアイデアを取り入れ、地域の特性に応じたカリキュラム形成が求められる。
今回の定例会では、住民と行政が一体となり、持続可能な地域社会の実現に向け、若者施策や地域振興策が重要であると再確認される場となった。提案された内容が、市民の生活向上へとつながる道筋が示されていくことが期待される。