令和3年9月22日に開催された姶良市議会定例会において、重要な議題がいくつか採決され、特に令和3年度一般会計補正予算に関する議論が注目を集めた。
今回の補正予算では、梅雨前線の豪雨による災害復旧費や新型コロナウイルス対応のための地方創生臨時交付金を活用するとした。一般会計予算審査特別委員長の鈴木俊二氏は、「歳入歳出それぞれ4億4,816万4,000円を追加し、予算の総額を336億5,023万7,000円とするもの」と報告した。
さらなる議論が展開されたのは、6次産業の進め方に関する論点であった。申請者が「はだか麦ぼうろ」を考案した新たな事業について、「市が販売先に介入すべきではないか」との意見も出た。議員間での討論では、「姶良市の6次産業は他市に比べ遅れている」といった声が上がり、積極的な支援が求められた。
次に取り上げられたのは生理の貧困に関する施策である。公民館や学校での生理用品配布の取り組みに関し、浜田耕一保健福祉部長が「今後は女性団体と協議し、継続を目指す」と述べた。議員からは「生理用品は日本ではまだタブー視されている」と指摘され、より多面的な支援の必要性が強調された。
また、新型コロナウイルス感染症に関連する対策および検証についても数多くの意見が交わされた。コロナ対策のうち、「生理の貧困問題を解決するための支援が増えるべき」との意見が寄せられ、持続可能な施策の重要性が訴えられた。
最終的に、議案第62号は賛成全員の賛成を得て可決された。続く議案第73号も提案され、こちらも賛成全員で可決される運びとなった。議会は市民の生活を直接支える施策の数々を重視した結果、充実した議論が展開されたことが印象的であった。