令和2年9月2日、姶良市議会は第3回定例会を開催し、一般質問が行われた。日本国内で新型コロナウイルスの影響が続く中、姶良市は市民支援に向けた取り組みを進める必要性が強調された。
新福愛子議員が述べたように、特別定額給付金事業が実施された際、市内の約99.6％の世帯に迅速に支給されたことが評価されている。しかし、給付金の対象から外れた新生児支援策に関しても、新たな取り組みが求められている。市長の湯元敏浩氏は、特別定額給付金事業の効率的な運用を行い、市民生活に寄与するために力を尽くしたと評価した。
次に、高齢者の健康に関する問題が取り上げられた。議員は、コロナ禍における高齢者の運動不足や健康状態の悪化を懸念し、市としての対策を問うた。市長は、高齢者向けの健康管理プログラムの普及が急務であることを認識し、地域での見守りネットワークの強化が重要であると述べた。また、高齢者が自宅でもできる運動の情報発信に努めていく方針が示された。
さらに、保育士や幼稚園教諭の負担増についても議論がなされた。新型コロナウイルス拡大により、保育現場での感染症対策が求められる中、職員の精神的負担が増している。新福愛子議員は、慰労金支給を求める意見を表明し、市長は国の動向を注視しつつ、職員の支援について考慮する方針を示した。\n
動物愛護週間に関する報告では、市内での動物と人の共生を目指した条例が施行されていることが紹介された。市長は、動物愛護に向けた取り組みを継続し、市民がともに暮らしやすい地域を目指すと述べた。
この日の会議を通じて、姶良市としては、コロナ禍における市民への支援策がいかに効果的に実施できるか、また、地域住民の健康管理を如何に進めるかが主要な課題であるという認識が共通して確認された。今後の地道な取り組みが求められることとなった。