令和3年第1回姶良市議会定例会が開催された。主な議題には、介護保険に関する条例の改正や、厳しい財政状況を踏まえた予算案が含まれている。
介護保険関連の議案第14号に関して、保健福祉部長の竹下晃氏は、改正に伴う保険料率の記載に誤りがあったことを説明した。具体的には、議案書に記されていた「5万2,000円」ではなく、「5万2,200円」であると訂正した。これが承認された後、議案第24号の一般会計補正予算について質疑が行なわれた。
竹下日出志議員は、コロナワクチン接種に関し、医療従事者や高齢者の接種計画を質した。湯元敏浩市長と前畠実副市長らが、接種順序や対象者数、個別接種と集団接種の流れを詳しく説明した。特に、医療従事者や基礎疾患を持つ方への接種が早期に進められる意向が示された。
また、令和3年度の補正予算には新たに設けられる公共施設等総合管理基金が提案され、これによって市有施設の長寿命化や解体・除却が適切に進められることが期待されている。今後の使途として、著しく老朽化した公共施設に対し、資金を的確に投入する必要性が強調された。
議案第10号についても討議され、土地財政のあり方も含めた意見交換が行われた。土地開発基金の見直しが決議されたことは、経済環境の変化や将来的な土地取得ニーズを反映したものであり、市長は経済回復に伴い、今後はより積極的な施策を考慮する必要があると表明した。
議題の中には、姶良市が進めている高齢者福祉施策や地域の振興についても言及され、特に高齢者向け施設の修繕や利用状況の改善が求められている。市民からは、現在運用されている入浴施設やサービスについて多くの要望が寄せられており、これに対する正確な情報提供と適切な対応が求められている。