令和4年9月2日、姶良市議会の第3回定例会が行われ、市議らは鳥獣被害対策や遊休地の活用、サイクルツーリズム、観光案内看板、ホテル建設、コロナ対策に関する質問を交わした。
まず、鳥獣被害について、農作物への影響が多数報告されており、特にイノシシとニホンジカによる被害が深刻である。農林水産部長の田代信彦氏は、イノシシ530頭、鹿1,059頭、猿40頭が捕獲され、被害額は396万7,000円に上ると述べた。また、捕獲隊員の高齢化が問題視されており、若年層の参加促進が求められている。
次に、遊休地の活用に関する議題では、市営住宅跡地などの未利用地についての探求が行われ、特に高岡公園近隣地にグラウンドゴルフ場を設置する案について議論された。建設部次長の川崎久志氏は、組織横断での高齢者向けサポートを検討するといい、迅速な対応を約束した。
また、サイクルツーリズムの取り組みも挙がり、姶良市は錦江湾を一周するコース設定を進めており、地域の美しい自然を楽しむ新たな観光名所として期待されている。市長は、観光資源の活用を大変重要視している。
観光案内看板設置の必要性に関しても強調され、市全体の認知度を高める施策が求められた。特に、他市とのアクセス良好を活かし、市外からの誘客を促進することが期待されている。商工観光課の高山功治氏は、地域団体と連携しながら、観光資源を磨く努力を継続する方針を強調した。
最後に、ホテル建設については現在の宿泊能力627人を増強する必要性が語られ、観光客を迎え入れる体制作りが急務であると認識されている。市としても、これからの観光施策を進めるために新たな動きが必要との意見が集まった。
また、コロナ対策において、保健所の機能強化と市民への情報提供が重要視されており、自宅療養者に対する支援体制を見直すことが求められた。市民の健康を守るための情報提供は今後さらに重要になると考えられている。
全体として、専門家の知見と市民の意見を求めながら、様々な課題に応える形で市の施策が進められることが期待されている。特に、鳥獣対策や観光施策は、今後の姶良市の成長に寄与するであろう。