令和2年第2回姶良市議会では、手話言語の重要性や原発防災、九州電力との連携に関する議論が行われた。
まず手話に関する議論では、令和2年3月に新型コロナウイルス感染者が確認された際に、記者会見で手話通訳を導入した経緯について市長は説明した。「緊急性が高い」との理由から手話通訳が行われたとのことで、今後も同様に命や財産に関わる情報の発信時に手話通訳を行っていく意向を示した。また、長寿・障害福祉課には手話通訳者が常駐し、過去の利用者数も説明された。
手話奉仕員の養成については、現在実施されている講座の進捗もあり、今後の活用が期待される。市も手話言語が重要なコミュニケーション手段であるとの認識を深めており、広報活動においても手話を使用しやすい環境の整備を進めるとした。
には原発防災訓練が行われ、参加者は128人で内訳には姶良公民館住民も含まれた。ここでは、住民に対する説明や情報伝達の重要性が強調され、特に高齢者や外国人に配慮した訓練や広報の実施が求められた。原発事故の発生時には、事前に情報を伝え、正確な避難行動を促すことが強調された。
九州電力との包括連携協定に関する質問に対しては、協定が市にとって大きなメリットがあると市長は答えた。協定の締結には、九州電力との話し合いを経て、地域振興や防災に関する取り組みを進めていく考えを示した。
全体を通じて、姶良市では市民の安全の確保や、手話を用いた情報伝達、人材育成、地域振興に取り組む姿勢が見受けられた。