令和3年6月23日、姶良市議会の定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。特に、押印等の見直しや個人情報保護に関する条例改正の議案が注目を集めている。
当日の会議では、日程第48号に関連して、押印見直しに伴う関係条例の整理が議論された。堀広子議員は、「押印の見直しについて、どのような基準があるか」と質問し、行政手続における押印の必要性を検討していると強調した。副市長の宮田昭二氏は、「行政事務のデジタル化に対応し、市民サービスを向上させることを目指す」と述べた。
議案第49号では、姶良市個人情報保護条例等の改正が議題に上がり、堀議員が具体的な手数料の徴収方法について尋ねた。市民生活部長の吉永恵子氏は、「個人番号カードの再交付手数料は市民が負担する。市民の負担は変わらない」と明言した。
さらに、議案第55号では一般会計補正予算についても質疑が行われた。新型コロナウイルスの影響を受ける世帯への支援が重要視され、有川洋美議員は給付対象の世帯数を問うと、宮田副市長は「申請書提出後に確認するため、現時点では把握できない」と答えた。
この日の議会で、委員会付託を省略した議案は原案通りに可決された。市長は、「市民生活を守るために良い案を早急に進める必要がある」と述べる一方、多くの市議は、今後の予算について慎重な見直しを求める姿勢を崩さなかった。
また、野球教室に関する質疑も行われ、プロ野球選手との交流イベントが計画されている中で、安全対策について市長が「感染症対策を徹底しながら進め、必要があれば中止も考える」と説明した。議会の質疑を通じて、今後も市民の声に耳を傾けた施策が求められることが再確認された。