令和4年3月、姶良市議会は定例会を開催し、様々な一般質問が行われた。
本会議では、特に姶良市総合運動公園陸上競技場の公認状況が取り上げられた。田口幸一議員は、毎年10月に行われる小学生の陸上記録会に関して、強風が競技に与える影響と記録の公認の可否について質問。教育長の小倉寛恒氏は「陸上競技場は公認競技場ではないため、記録は公認されない」と述べつつも、県への報告を行っていると回答した。
また、田口議員は城下、上水流地区の南国バス路線の復活についても言及した。この地域では現在、新たな住宅と老人ホームの建設が進んでおり、交通需要が増加すると予測される。しかし、市長の湯元敏浩氏は、新型コロナウイルスの影響で運転手が不足している現状を説明し、路線の新設は難しいとの見解を示した。
さらに、思川の魚族についても質問があり、田口議員は河川の浚渫工事が魚族に与える影響を問うた。農林水産部長の田代信彦氏は多様な魚種が確認されており、環境が改善されていることを伝えた点が印象的であった。
食品ロス削減についても話題となり、竹下日出志議員は市の取り組みを評価しつつ、教育キャンペーンの拡充を求めた。市長は、消費者教育の重要性と、食品ロスを減少させるための具体的なアプローチを強調している。
また、高齢者運転免許の自主返納に関し、竹下議員が自らの認知機能チェックの重要性を訴えた。市では返納を促進する制度を導入しているが、利用者の確保が課題であるとのことだ。「飲酒運転根絶に向けた取り組み」をめぐっては、竹下議員が交通安全施策の強化を提案した。
最後に、自治会の役割や地域住民が直面している課題を含めた議論があり、地元住民の協力が欠かせないことが再確認された。全体を通して、地域のつながりや住民参加の重要性が強調された。
今回の議会では、多岐にわたる議論の中で姶良市の課題が浮き彫りになり、今後の市政運営や住民サービス向上に向けた具体的な動きが期待されている。特に、地域交通や環境問題、市民生活の質の向上に寄与する施策を推進することが強く求められている。