令和5年9月の姶良市議会において、重要な議題が議論された。特に注目を集めたのは「あいら若者まちづくり会議」と「こどもまんなか社会」のテーマである。
「あいら若者まちづくり会議」は、姶良市内の高校生たちの意見交換の場となり、実際に高校生から得られた貴重な意見が次代のまちづくりに生かされることが期待されている。この会議は、7月25日と8月23日に開催され、若者たちが持つ視点と期待を直接市の施策に反映させる重要な機会となった。
特に印象的だったのは、生徒たちが公共交通機関の問題や、インスタ映えするスポットの要求を挙げたことである。市長は、「若者から出た意見であり、大変参考になる」と、その重要性を強調した。実際、問題と感じているポイントを民間と共有し、策定した施策を強化する必要性を理解し、実生活にとっての実効性を追求する姿勢が求められている。
次に取り上げられた「こどもまんなか社会」は、本市が進める少子化対策の一環である。姶良市は、今後もこの方針を堅持し、より住みやすい地域づくりを進める方針を示した。特に、妊娠から子育てに関するサポート体制を確立し、家族に優しい地域づくりを推進する考えが表明された。
自治会の加入率についても話題となり、姶良市では79.6%であることが確認され、今後も地域住民のつながりを強化するためのキャンペーンが計画されている。さらに、自治会活動が困難な地域への支援も求められている。市は、地域の特性に応じた施策の展開を考えているとしている。
新学校給食センターの整備についても言及される中、センター方式の導入が、配送効率の向上や食材管理の適正化を目的にしていることが強調された。市としては、光熱費の高騰問題についても柔軟に対応し、利便性と安全性を確保する方向で進むことを示した。
これらの議論を通じて、姶良市は、特に若者や子どもに対して注力した施策を展開していく意向であり、将来に向けた地域の活性化に期待が寄せられる。地域社会が一体となって連携し、困難な問題にも共に立ち向かう姿勢が重要であるとの認識が一層強まった。