令和2年3月13日、姶良市議会は令和2年度の予算を明確にするための定例会を開催した。全ての出席議員が参加し、重要な議案についての審議が行われた。
最優先の議案となったのは、「令和元年度姶良市一般会計補正予算(第9号)」である。市長の湯元敏浩氏は、この補正予算により、今後の事業の展開を図る考えを示した。議案全体の補正額は、5億7,373万2,000円となり、歳入歳出予算総額は324億1,632万円となる。国庫補助金や市債などから資金を賄うことを明言した。
次に注目されたのは、「令和2年度姶良市一般会計予算」である。一般会計の歳入は320億6,900万円を見込んでおり、前年度比で22億7,900万円の増加が見込まれる。新福愛子委員長の報告によると、特に子育て支援や学校教育、健康福祉施策に力を注がれた計画であり、市民サービスの提供が強調された。また、紀地公民館や防災対策も重視されている。
さらに、「令和2年度姶良市国民健康保険特別会計事業勘定予算」についても議論がなされた。健康保険の運用計画については、被保険者数が減少し、医療費が増加していることが懸念された。特に、要支援者や要介護者向けのサービスの維持が重要視されており、今後の財源確保についての指摘もあった。
また、市長から提案された「姶良市教育委員会委員の任命について」は、地域の教育現場への貢献の観点から賛同の声が寄せられた。新しい委員の再任に向けての意見が一致し、教育の質向上が期待されている。
さまざまな施策が議論され、委員からの活発な質疑応答もあり、議案は順調に可決されていった。この会議においては、各委員の議論が深まり、今後の財政運営や公共サービスの向上にとって重要な一歩を踏み出すことが確認された。