令和5年第3回丸亀市議会6月定例会が開会された。
この会議では、重要な議案が多数審議され、特に「令和5年度丸亀市一般会計補正予算(第3号)」や「健康保険証の廃止でマイナンバーカードへの一律統合をしないよう求める意見書に関する請願」が焦点となった。
議案第59号に関しては、教育民生委員会の竹田英司委員長からの報告があった。彼は、この議案中のがん患者医療用補正具助成金について、他県の状況も鑑み2万円の上限を設定した理由を詳しく説明した。
また、産後ケア事業に関しては、3分の2を助成する制度について、昨年の利用実績を基に、財源の確保を目的としていると述べた。続いて、産業文化部に関する議案も審議され、企業立地促進条例の改正に関連して助成要件についても質問が上がり、県の助成制度に準じた形で理解を求める声があった。
請願第1号に関しては、日本共産党の中谷真裕美氏が強い反対意見を表明した。彼女は、現在のマイナンバーカードの統合によるトラブルについて具体的な例を挙げ、健康保険証廃止の懸念を訴えた。特に、7,300件を超える情報の誤ひも付けや、医療現場での混乱状態を指摘した。
最終的に、請願は不採択となり、議会としては原案可決となった議案が多く、各委員長からの報告も全て受け入れられた。
この日の議会では、議員派遣に関する提案も行われ、各種視察研修が予定されていることが確認された。議会は重要な議案を可決する流れが形成され、活発な議論がなされたことが特徴的であった。