令和2年12月10日、輪島市議会第4回定例会が開催された。
市長の梶文秋氏は、議題として新型コロナウイルスに関する件について言及した。議員の森裕一氏は、今年の感染症対策の重要性を強調し、地方の公共交通機関の影響についても述べた。
森氏は、特に北鉄能登バスの外浦線の廃止に懸念を示し、新たな感染者が確認された状況を踏まえ、交通網の維持が重要であるとの意見を述べた。市民生活部長の中山隆氏は、外浦線の廃止に対する市の立場を説明し、利用者数の減少や老朽化が原因として挙げた。また、廃止に反対する意見書が提出されたことを伝えたが、具体的な対応には限界があるとの見解を示した。
さらに、森氏は債権回収の現状についてお尋ねした。市の実施する支払い督促制度が活用されているかについて質問し、具体的な成果を期待すると述べた。放送課長の椿原修氏は、決済督促の活用状況に関するはっきりとしたデータが不足していることを述べた。
また、詐欺、特にオレオレ詐欺への対策についても言及された。森氏は高齢者の被害状況を問問い、市はどのように対策を講じているのかを問うた。市民生活部長の中山隆氏は、市としての取り組みが進められており、行政センターを活用した相談窓口の設立や啓発活動が行われていると答えた。
輪島塗の振興については、多くの議員から意見が出された。特に教育長の宮坂雅之氏が、漆器の使い方やその利点について教育現場での取り組みがなされていると述べた。議員では、漆器使った給食の復活を求める声もあり、その期待に対する可否を問われた。
このように、会議では新型コロナウイルスへの対応や公共交通機関の維持、高齢者への詐欺対策、さらには地域の伝統産業振興に至るまで、幅広い問題が議論され、今後の対策が求められている。