令和5年第2回輪島市議会定例会が6月20日に開催され、議員や市長らが集まり各種議案の審議が行われた。
まず、表彰伝達式が行われ、椿原正洋議員が北信越市議会議長会から長年在職の特別表彰を受けた。また、大宮正議員も正副議長在職4年以上の一般表彰を受賞し、議長の玉岡了英氏は「長年の尽力に感謝します」と述べた。
市長の坂口茂氏は、議案提出に先立ち現状報告を行った。特に、5月5日に発生した珠洲市での地震に関する対応が強調され、輪島市が職員を派遣し、支援活動を行っていることに触れた。「犠牲者がいなかったことは幸いだが、観光産業に影響が出始めている」と指摘した。観光業は地震の影響で宿泊予約キャンセルが相次いでいる。
さらに、地元のイベントについても言及した。5月28日から始まった輪島市民まつりが、好天に恵まれた中で成功裏に開催されたことを報告。「宿泊施設や地域の魅力をアピールできた」とし、他のイベントとも連携した観光促進策が重要だと訴えた。
議案説明では、令和5年度一般会計の予算補正についての説明がなされ、新型コロナウイルス感染症対策を含む多岐にわたる施策が紹介された。特に、学校給食の無償化が前倒しで実施されることが発表され、全義務教育を受ける児童生徒の支援が期待される。
このほか、高齢者サービスや農業支援事業、観光誘客促進など多様な施策が計画されており、議員からはさまざまな意見が寄せられた。議会は6月30日までの会期が決定し、さらなる審議が行われる予定だ。