令和2年第3回輪島市議会臨時会は、主に財政支出と新型コロナウイルス関連の議案を中心に審議された。
本会議では、特に新型コロナウイルス感染症対策の重要性が深く認識され、自市の状況に即した対策が議論された。
市長の梶文秋氏は、令和2年7月豪雨による甚大な被害を報告し、78人の死者や行方不明者が出たことについて、哀悼の意を表した。
また、コロナ禍における厳しい医療状況についても述べ、医療従事者への感謝を表現した。これに関連して、教育面では、児童・生徒の学びを確保するための施策が求められている。
特に光ファイバー整備事業が提案され、すべての市民に良好なICT環境を提供することが目指されている。自民わじまを代表して質問した大宮正氏は、光ファイバー整備のスキームや全体の進捗について質問した。
市長は、民間事業者への補助を通じて整備を進め、責任を持ってインフラを提供する意義を強調した。この整備により、市内全域の世帯をカバーする見込みがあるとの回答がなされた。
次に、海女漁の保存について大宮氏は、その必要性を説き、特に新型コロナによる影響を受けている現状に懸念を表した。市長は、輪島の海女漁文化の重要性を強調し、文化財としての保護が進められていることを述べた。
さらに、学校再開に伴う対策が取り上げられ、教職員をサポートするための支援が検討されている。教育長の宮坂雅之氏は、検温用のサーモカメラを導入し、感染症対策を徹底する意義を説明した。
最終的に、議案第62号の令和2年度一般会計補正予算は、8億184万8,000円の増加が認められ、議会で可決された。これにより、コロナの影響を軽減する取り組みが継続されていくと期待されている。