令和3年第1回輪島市定例会が3月16日に開催され、コロナウイルス感染症に関するさまざまな議題が審議された。
市議会では、輪島市における新型コロナウイルスの影響について、特に観光業への打撃が深刻であるとの意見が相次いだ。玉岡了英議員は、観光誘客事業や各種イベントが中止され、市内経済が鈍化していると指摘。続いてコロナワクチン接種に関して、市長の返答として、ファイザー社製のワクチンが承認され、集団接種の準備が進められていることが伝えられた。
また、玉岡議員は令和3年度の予算案についても質問。コロナ禍での厳しい財政状況において、新規事業への投資が難しくなっていることを示唆し、市長は、ゼロベース積み上げ方式による効率的な予算編成に取り組んでいるとの考えを述べた。
さらに、コロナの影響取り上げる中での高校魅力化プロジェクトへの関心も高まり、県立高校の存続に向けた取り組みの必要性が強調された。特に生徒数が減少する中で、地域と連携した魅力あるカリキュラムの実施が求められている。これに関連して、市長は、地域教育の充実を図るための協議を進めるとともに、各学校の意見を反映させる方針を示した。
国民健康保険事業については、保険税が減額される見込みであることが報告され、教育大綱ならびに教育振興基本計画に関しては、新たな取組に向けた具体的な内容が説明された。その中で、時代に合わせた教育環境の整備と、ICT機器の利活用が強調され、特に少人数学級の実施が期待されている。
振り返ると、今回の会議ではコロナの影響が多方面で議論され、特に市民生活や経済の影響について幅広い認識が求められる意義深い会議となったと評価されている。市長は、今後も持続可能な市政運営に努めていく考えを強調した。