令和4年12月16日、輪島市議会は第4回定例会を開催し、各議案の審議を行った。この日の重要な議題には、補正予算案、個人情報保護条例制定、および請願が含まれる。
冒頭、議長の森裕一氏が議会の開会を宣言し、早速審議が進行された。
最初に、予算決算委員会委員長の椿原正洋議員が議案第77号、令和4年度輪島市一般会計補正予算(第6号)の概要を報告した。今回の補正予算では、保育所や高齢者、障害者サービスを手掛ける法人への物価高騰対策助成が盛り込まれ、追加で221億5,399万6,000円となることが明らかにされた。特に、新型コロナウイルス対策としてワクチン接種費用や、「わじまに泊まろうキャンペーン」の期間延長に関わる予算も含まれている。
次に、総務文教委員会の委員長、下善裕議員が議案第80号及び議案第81号の報告を行った。これらの議案は、個人情報の保護に関する法律の施行に伴う条例を整備するものであり、特にプライバシー保護の強化を謳っている。議論の中で、鐙邦夫議員はデジタル化の進展に対する法整備の遅れを指摘し、個人情報の管理強化が求められると強調した。
議案第104号として提案された市道路線変更についても審議された。市の交通網の整備が目的であり、行政の施策が地域住民の生活向上に寄与することが期待されている。
また、請願も取り上げられ、特に加齢性難聴者への補聴器購入費助成についての請願は、議論が交わされた。多くの議員がその必要性を訴えたが、最終的には不採択となり、その理由が説明された。鉄鋼協会からの委員会報告でも、要望があるにも関わらず予算の限界が指摘された。
会期末にあたり、議長は市民との対話が重要であると述べ、今後も地域の課題解決に努める姿勢を表明した。市議会は、次回の再開を見込み、継続的な審議を通じて市政の向上を目指していることを強調した。議会は、未解決の課題に取り組む意思を示しつつ閉会した。