令和元年6月25日、市議会の定例会が開催された。
議題には、市政一般に関する質問が含まれており、玉岡了英議員が市長に質問を行った。議会では、観光や各種施策に関する重要な議論が交わされ、市民の期待が高まっている。
特に観光については、玉岡議員が令和の時代を迎えた新たな観光戦略を提案した。具体的なデータを挙げながら、「ゴールデンウィーク期間中の輪島朝市には6万4,000名が来場し、前年より28%増加した」と市長が答えると、観光施設の好調な入館者数が報告された。また、白米千枚田では37%の増加があり、市全体が賑わいを見せたことが浮き彫りになった。市長の梶文秋氏は、「各観光対策の成果が出ている」と強調した。
次に、總持寺開創700年に向けた協議会設立についての議論が続いた。この協議会は地域活性化の大きな機会であるとし、梶市長はその重要性を説いた。「私たちは、門前総合支所内に禅の里づくり推進室を設置した」と述べ、地域資源を最大限に活用する意義を強調した。また、地域間の連携や協力を深めるための取り組みが進められていると、市長は展望を示した。
能登空港の搭乗率についても触れられ、搭乗率が70.7%に達し、好調な推移を見せていることが報告された。市長は、観光誘客とリンクしたこの成果を評し、引き続き地域利用の促進に努めると述べた。特に、地元利用の低下が課題とされる中、魅力ある旅行プランの提案が求められた。
さらに、プレミアム商品券については、行使が順調であるとの報告があり、特に市民からの需要が高いと説明された。「人々の消費活動に大きく寄与している」と梶市長は述べ、今後の販売予定にも期待を寄せた。
主要幹線道路の整備進捗状況についても触れられ、特に輪島道路や輪島バイパスの進行に対して市民は期待を持っている。市としても、引き続き飲食店や観光施設へのアクセス改善に取り組む方針を示した。
教育関連では、授業数減少に対しての対応策が問われ、教育委員会は授業調整や補習授業の強化を目指すと応えた。登下校時の安全確保や自転車通学についての取り組みも重要視されている。
スポーツ合宿については、各種大会の誘致や実業団の合宿を通じ、子供たちへの技術指導も行われるとのことだ。
このように、市議会では市の未来を見据えた重要な議論がなされ、様々な施策が市民の生活を豊かにするために進められていることが強調された。