令和5年9月21日、輪島市議会では定例会が開催され、重要な議案が次々と審議された。
最初に、議案第64号の一般会計補正予算が審議された。予算決算委員会委員長の森正樹氏が同予算の内容を報告した。その中には、石川県立輪島高等学校創立100周年記念事業への補助、洋上風力発電事業の誘致に関する調査研究費が盛り込まれている。この結果、一般会計の総額は207億8,343万7,000円に達する見込みだ。
次に、議案第66号に関して総務文教委員会委員長の東野秀人氏が条例制定の意義を述べ、情報通信技術を活用した行政の効率化が期待されると強調した。しかし、議員の中には、この方針に対して懸念の声が上がり、不安の根源として個人情報保護の観点が指摘された。
請願第1号、健康保険証廃止の中止を求める意見書についても激しい議論が繰り広げられた。請願者からの意見は、制度の整備が未熟であるため、廃止は危険であると被害の可能性を強調した。議論の結果、この請願は不採択とされた。
さらに、除雪業務における時間外労働の取扱いに関する意見書が提案され、両分野の役割を見直す重要性が語られた。除雪は社会生活に直結するため、行政がその重要性を認識し、適切な勤労環境を整えることが求められた。
多くの議員が各議案について活発に質疑し、議論を展開した結果、ほとんどの議案が賛成多数で可決される運びとなった。議長の玉岡了英氏が最後に議会を閉会し、次回の議会に向けた期待が高まった。