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輪島市議会、令和5年度予算案を議論 - 重点事業と災害対応が焦点

令和5年3月14日、輪島市議会定例会が開催され、新年度予算案や災害対応策が議論された。予算案では、市税の増加と厳しい財政状況が指摘されている。
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令和5年3月14日、輪島市議会の第1回定例会が開催された。この会議では、今後の課題に対する市の対応策が議論され、特に新年度予算の編成や災害対応について重要な発言があった。

市長の坂口茂氏は、新年度の予算について説明し、厳しい財政状況下ではあるものの、市民への支援を充実させるため努力していると述べた。具体的には、昨年度の一般会計に比べ、約4億4,200万円増の196億2,200万円を計上しているとした。しかし、これは昨年の補正後の額と比較すると5億8,663万円の減額が見込まれるという。特に、投資的経費が減った要因として、新たなごみ焼却施設の完成に伴圧されるかが注目された。

更に、漆谷豊和議員が新年度予算の特徴や重点事業について質問した。市長は、地域の活力創出や、安心・安全な暮らしの保障を柱に据え、施策に取り組んでいると強調した。特に医療や子育ての分野での予算は拡大しており、例えば中学校の給食無償化を拡大し、小学校への完全無償化を目指すとしている。

一方で、災害対応に関する議論も行われた。議員らからは、昨年末の大雪による倒木や停電による被害を受け、重要なインフラの周辺にある森林整備の必要性が指摘された。坂口市長は、石川県と協力し、事前に倒木を伐採する重要インフラ施設周辺森林整備事業のモデル事業を進める意向を示した。

また、副市長からは、移住定住促進策の強化についても報告があり、特に漁業や林業分野に対する担い手不足の対策が重要であるとの認識が示された。移住者に対する支援や、空き家の改修など、定住促進のための具体的な施策を検討していくとした。

この他にも、高齢者や障害者世帯に対する見守り活動や、輪島塗の海外展開を含めた文化の振興についての質問が続いた。

議会の閉会にあたり、市長は市政発展のための協力を呼びかけた。来る選挙を前にし、議員の任期満了に伴う重要な時期であるにもかかわらず、議員らは積極的な姿勢を貫き、一層の市民サービス向上と地域活性化に向けた取り組みに注力していく方針を示している。

議会開催日
議会名令和5年3月輪島市議会定例会(第1回)
議事録
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