令和3年度輪島市一般会計の補正予算に関する定例会が、12月17日に開催された。本会議では、特に新型コロナウイルス関連の施策や過疎地域の支援が焦点となった。
初めに、議案第87号として上程された一般会計補正予算(第6号)では、18歳以下の子育て世帯への現金給付が主要な内容であり、1人当たり5万円が支給されることになっていると、予算決算委員長の大宮 正議員が報告した。この補正は、11月24日に行った専決処分の承認を求めるもので、これにより、コロナワクチン接種についても、来月からの3回目接種を含む施策が計画されている。
さらに、議案第88号では、新型コロナの影響に対応するため、宿泊旅行を対象とした「わじまに泊まろうキャンペーン」も好評であり、その費用が予算に計上されている。参加している宿泊施設に対し、1泊あたり最大5000円の割引が行われる。
また、過疎地域自立促進特別措置法に基づく議案第90号と第94号についても審査が行われ、過疎地域の持続的発展を支援するための制度整備が進められる見通しだ。これに関連して、議案第92号の産科医療補償制度の見直しや第93号の固定資産税の課税免除の対象事業拡大が議論された。
両件に関連し、議会議案第7号の離島振興法の改正・延長を求める意見書の提出もあり、これについて一二三 秀仁議員が詳細を説明した。舳倉島の振興に必要な施策が多く、今後の法律制度の見直しが求められるとの内容であった。この意見書は、離島振興法が期限を迎えるにあたって、恒久法化を目指すもので、議会において全会一致で可決された。
また、教育政策に関する議案など、子供たちの教育を充実させる意見書も提出され、GIGAスクール構想の推進や少人数学級の推進が求められている。さらに、旧姓の通称使用の充実を図る意見書や、国土強靱化に向けた予算の拡充を求める意見書も可決され、いずれも社会のニーズに応える内容となっている。
最終的には、選挙管理委員の選任と補充員の選任も承認され、会議は円滑に進行し、全ての議案が可決された。議会が閉会する中、議長は市民への感謝と新型コロナに対する注意を促し、閉会の挨拶をした。今後も市政発展に向けた取組が期待される。