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輪島市議会、公共施設バリアフリー化の遅れ指摘

輪島市議会で公共施設のバリアフリー化や中学校部活動の輸送費補助などが議論された。
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令和元年9月11日、輪島市議会の定例会が開かれた。

本議会では、特に公共施設のバリアフリー化について活発な議論が行われた。古坂祐介議員は、「市内のバリアフリー化が進んでいない」と問題提起し、具体的な施設名を挙げながらその状況を指摘した。彼は、三井町新保のやすらぎの杜について、駐車場から正面玄関までの段差や手すりの不備が利用者にとって大きな障害になると述べた。これに対して、副市長の坂口茂氏は、過去の法律に基づき整備を進めていると説明しつつ、今後案内板の設置を検討することを明言した。

また、中学校部活動に関連し、輸送費の補助についても言及された。定見充雄教育部長は、部活動の練習試合の輸送費を補助するための予算計上を確認し、さらに、町内のスポーツ少年団への拡充についても前向きな検討を約束した。この施策が実施されれば、指導者や保護者の負担軽減につながると期待される。

放課後児童健全育成事業に関しては、福祉課長の毎田純子氏が現状を説明した。市内には12の児童クラブが設置されており、現在のところ待機児童はいないとのことであった。しかし、児童一人当たりの面積基準を下回っている施設もあり、対応策が求められた。特に河井児童クラブとモンゼン児童クラブの状況は、それぞれの入所児童数が増加し基準を満たしていない点が挙げられ、緊急の対策が検討される。

次に、ダイニングアウト輪島事業についての説明もあり、坂口副市長は「地元食材を用いて」開催されるこのイベントが地域活性化につながるとの認識を示した。

特に、顕著だった水道料金のプレミアム・パスポートに関する議論では、議員からの要望に対して、上下水道局長が財政上の課題を強調しつつも、将来的な検討の可能性を示唆した。この点は、市民の生活に直接関わる問題だけに、さらに注目される必要がある憂慮の情が明確に伝わってきた。

最後に、アパートの空室不足の問題について、各市民からの移住者の声を踏まえた質問がなされた。市内には、航空学園の学生や能越自動車道工事関係者が多く住んでいるため、空き部屋が不足しているとのことだ。これに対し、都市整備課長は国の官舎などの活用を考慮しつつ、民間業者の対応も期待されていることを述べた。

議会開催日
議会名令和元年9月定例会(第2回)
議事録
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