令和4年12月13日、輪島市議会は第4回の定例会を開き、現市政の様々な課題について議論が交わされた。
重要なテーマとして、新年度予算編成方針が挙げられた。この点に関して、坂口茂市長は「歳入の確保が厳しく、歳出もコロナ対策や物価高騰、少子高齢化に対応するため増加し、持続可能な財政運営を達成する必要がある」と述べた。
また、エネルギー価格・物価高騰対策として、高齢者や障害者向けの支援が実施される旨も力説された。坂口市長は、「市内サービス提供法人への燃料費の一部支援を行い、利用者負担を軽減する」と明言。
さらに、市内経済活性化に関する経済対策も話題にのぼった。市内の観光業が厳しい状況にあるため、観光需要を喚起する施策、「わじまに泊まろうキャンペーン」の延長が決定され、市長は「宿泊者数が2万人を超えており、経済効果は見込まれる」と強調した。
一方で、子育て世帯や高齢者世帯の支援策も取り上げられ、坂口市長は「出産・子育て応援交付金を充実させ、妊婦や特に低年齢期の子育て家庭に寄り添う」と強調した。
さらに、新焼却処理施設の稼働や、輪島市立輪島図書館の整備に対する議論も活発で、「環境意識の啓発を図る好機と考える」との意見が出るなど、各施策の充実が求められた。
今回の議会は、地域の現状や未来に向けた意見が飛び交い、議員それぞれの熱意が伝わる場となった。今後の施策展開に注視したい。