令和4年第3回輪島市議会定例会が9月6日午前10時に開会した。
この会議では、議案の審議が始まり、市長の市政報告が行われた。
市長の坂口茂氏は、県内での近年の大雨の影響について触れた。
特に、8月の記録的な大雨による人的被害が報告され、死亡者3名や行方不明者が1名に達したと述べた。
また、住家の被害も大きく、8,600棟が影響を受けたと強調した。
今後の対策についても言及し、議会の理解と協力を仰ぐ姿勢を示した。
さらに、8月16日に再度発生した大雨によって、土砂災害警戒情報が発表されたことに言及し、避難指示を発令したことも報告した。
災害対策本部が設置され、1,285世帯、2,420名に避難指示が出たことも詳細に説明した。
続いて、トキの放鳥に関する嬉しいニュースも紹介された。
トキの野生復帰プロジェクトにおいて、石川県の能登地域が放鳥候補地として選定された。
坂口市長は、地域住民との連携を強化し、トキの生息地を守るための努力を進めていくとした。
新型コロナウイルスについても触れ、感染者数が増加している現状を報告した。
市内の輪島病院においても感染者が確認され、医療提供体制に影響が及んでいることに懸念を示した。
議事程は市政にとって重要で、特に新型コロナ対策として9件の議案が提案されていることも明らかになった。
提案されている内容には、住民税非課税世帯への特別給付金に関する議案が含まれ、1世帯当たり10万円の支給が計画されているという。
農業や観光対策の支援策も盛り込まれており、経済活性化につながることが期待されている。
最後に、議会は休会を宣言し、次回の会合は9月13日の予定であると確認された。
いかに迅速に対応して市民の生活を支えるかが今後の主眼となる見通しだ。