令和5年度第4回輪島市議会定例会が12月5日に開会し、様々な議題が討議された。
議題としては、会議録署名議員の指名、諸般の報告および会期の決定が行われた。会期は12月5日から15日までの11日間であることが承認された。
市長の坂口 茂氏は、開会にあたり「いしかわ百万石文化祭2023」の報告をおこない、この文化祭が県内外で高い評価を受けたことを強調した。特に、輪島漆芸美術館での企画展は、伝統的な漆の美と新しい表現が融合した展示が行われたことが述べられた。
次に、10月21日に実施した「輪島白米千枚田あぜのきらめき」のイベントが成功裏に終わったことが報告され、ボランティアの協力に感謝を述べた。市長は、地域の美しい景観を訪れてくれる人々に改めて見てほしいとの希望を伝えた。
また、市長は複業人材アドバイザーの登用にも触れ、民間企業との連携を進めていく意向を表明した。この制度では、専門知識を持つ民間人が無報酬で市の施策に助言を行うことにより、市の課題解決を目指す。
さらに、能登空港の搭乗率問題にも言及した。搭乗率は10月末時点で59.9%と低迷し、地元利用者の減少が一因との見解を示した。また、今後の搭乗率向上に市民の協力を呼びかけた。
議案については、物価高騰対策のための補正予算を含む29件が提出され、特に住民税が非課税の世帯に7万円の補助を行う計画などが説明された。市長は、将来を見据えた持続可能な政策に取り組むことの重要性を強調した。
議会では、また条例の改正案や指定管理者の見直しに関する議案も提出され、地域振興や文化交流の施策についても話し合われる見込みである。議会は12月12日に質疑と質問の段階に移る予定で、引き続き活発な議論が期待される。