令和2年6月16日、輪島市で行われた定例市議会では、さまざまな議題が取り上げられた。
新型コロナウイルス感染症の影響に関する議論が中心となり、市民生活や地域経済に与える影響が詳細に検討された。特に、森正樹議員(9番)からは、コロナ禍での医療や福祉の最前線で活動する方々への感謝が述べられるとともに、感染症対策について注意を促された。
森議員は、特別定額給付金の申請状況についても質問を行った。市長の梶文秋氏は、申請世帯の97.8%にあたる11,944世帯が申請を行い、98.6%に当たる25,515名への給付が予定されていると報告した。しかし、267世帯339名が未申請である現状も確認され、早急な対応が求められた。
観光業支援について、梶市長は市独自の観光誘客キャンペーンを実施し、新しい生活様式に対応したサービスの提供を強調した。観光誘客対策として、宿泊施設を利用した際に提供される割引クーポンを含む施策が述べられ、具体的な内容について質疑が交わされた。市長は、加えて、観光産業の早急な復興に向けた努力が重要であると指摘した。
避難所における感染防止対策については、森議員から注意喚起がなされ、感染症拡大が懸念される状況下においては避難の際にも徹底した対策が求められる。
また、教育関係では、コロナ禍の影響での教育課程の見直しや、夏休みの短縮についての説明がなされ、地域の住民からの理解を深める必要性が強調された。教育現場では、教職員の負担軽減や感染対策の徹底が重要視されている。
一方、小規模事業者向けの支援策についても議論が行われ、地域の経済が再起動するために市の支援が鍵を握るという認識が共有された。今後も市民の皆様と共に支援を強化していく方針が示され、特に外部委託による支援活動の充実が図られることとなる。
最後に、光ファイバー整備状況や合葬式墓所の整備計画についても触れられ、地域全体のインフラ整備と市民の暮らし向上に対する市の取り組みが確認される形となった。