令和元年第1回輪島市議会定例会が6月26日に開かれ、多くの重要なテーマが議論された。
特に注目されたのは虐待やいじめ、不登校、ひきこもりに関する議論であった。下 善裕議員(4番)は、子供の権利を守るための支援体制の強化が必要であると述べ、福祉部との連携の重要性を訴えた。教育部長の定見充雄氏は、輪島市教育研究所が行う教育支援活動の現状について説明し、地域の教育環境を向上させるための取り組みが進められていることを強調した。
また、鳥獣害被害と耕作放棄地対策に関する質疑も行われ、農林水産課の坂下正浩課長は、イノシシによる農作物被害が依然として深刻であるとし、捕獲方法の見直しや耕作放棄地の適切管理の必要性を指摘した。
さらに、学校給食費の無償化についても議論があった。森 裕一議員(5番)は、全国で学校給食の無償化に向けた動きが広がる中、輪島市でも取り組むべきだと主張し、市の対応について質問を投げかけた。
空き家対策においては、昨年度の解体補助の実績が発表された。建設部の松瀬勝二部長は、61棟が解体されたとし、さらなる空き家の活用に向けての取り組みの重要性を訴えた。
また、教育問題については、少子化の影響が深刻であり、将来の教育環境の維持が危惧されていると指摘された。坂本賢治議員(15番)は、輪島市に特色のある私立学校を誘致する提案をし、地域に求められる人材育成の重要性を強調した。
最後に、防災行政無線のデジタル化や公会計制度についても質疑が行われ、市長や各部長から意義や導入の進捗状況が説明された。
これらの議論を通じて、市民生活の向上と地域の活性化に向けた議員の努力が見受けられた。次回の議会では引き続き、これらのテーマについての具体的な進展が期待される。