令和4年9月22日、輪島市議会は第3回定例会を開催した。
本会議では、重要な議案が一堂に並び、特に議案第65号の一般会計補正予算が注目された。予算決算委員会委員長の椿原正洋氏は、この補正予算の主な内容について詳細な報告を行い、特に門前高等学校の宿舎建設にかかる敷地整備費や国の臨時特別給付金、さらに地域経済活性化を目的とした地域応援商品券の配布などに計上されていることを強調した。
補正予算が可決されたことにより、現在の一般会計予算額は208億5,286万円となる。予算の充実によって、市民生活の向上や地域経済の活性化が期待される。
また、財政運営についての指摘もあった。椿原氏は公会計制度の整備促進を求め、インフラ資産の更新が進む中での的確な財政運営や政策形成が重要であると訴えた。
次に、令和3年度の一般会計及び特別会計決算が議題となり、全ての決算が原案通り可決された。これに対し、総務文教委員会委員長の下善裕氏から、特に育児休暇に関する条例の改正について報告があり、非常勤職員に対する取得要件の緩和が図られることが説明された。
議会では、議員提出の条例案として、歯科口腔保健を推進する条例が提案された。一二三秀仁議員は、この条例が市民の生涯にわたる健康の保持に寄与することを目的としていると述べ、市の役割や基本理念が定められることの重要性を強調した。
さらに、今後の議会運営についても話題に上った。大宮正議員の派遣が承認され、地方自治法に基づき、各委員会の閉会中の継続審査に関する申出も行われた。議会は市民のニーズに応える重要な場であり、引き続き市民の声に耳を傾けていくことが求められる。
最後に、本定例会では波乱の議論もあったが、和やかな雰囲気の中で議事が進行した。議会は午後1時30分に開議し、約30分後に閉会した。