令和元年9月30日、輪島市議会が第2回定例会を開催した。
議題には、令和元年度輪島市一般会計補正予算(第2号)が含まれ、議長の指名により予算決算委員会委員長の報告が行われた。
担当の漆谷豊和議員は、補正予算の主な内容として、本庁舎の増築や耐震改修に必要な費用、門前町に新たなごみ焼却施設を整備するための費用などが計上されたことを説明した。特に、企業立地を促進するための助成金も含まれているとのこと。
内訳を詳述した漆谷豊和議員は、補助金の目的や事業内容を精査し、事業完了後には成果を詳細に把握することが重要だと述べた。また、財産に関する調書の誤りについては、誤りの防止に努めるよう強調した。
次に、大宮正議員による総務文教委員会の報告が取り上げられ、特に会計年度任用職員の給与に関する条例が新たに制定されることが紹介された。これにより、地方公務員法の改正に対応した給与や弁償に関する内容が定められる。人事行政に関連する複数の条例も改正され、成年後見制度の適正化が図られる。
また、教育機関における法改正案も進められ、教職員の欠格条項から成年被後見人および被保佐人が削除される。
さらに、議員提出による意見書も議題に上がり、過疎化対策の強化や豚コレラ対策についての提案がなされた。特に、過疎地域の機能維持が国民全体の安心につながることが強調された。
討論では、鐙邦夫議員が議案第53号に対する反対討論を行い、個人番号カードの普及政策に懸念を示した。彼は、「実際の国民に必要性を感じない」と指摘し、安倍政権の政策に強い疑問を投げかけた。
最後にいくつかの議案が賛成多数で可決された。議会は、今後も市の発展に向けた具体的な活動を続ける姿勢を示していくことが求められている。