令和5年5月10日、輪島市で臨時会が開かれた。
市長の坂口茂氏は、能登半島を震源地とする地震について報告を行った。この地震により石川県内では多くの人的被害が発生し、本市も震度5弱を観測した。
市長は、地震の影響でお亡くなりになった方々に対して哀悼の意を示すとともに、負傷者や被災者の回復を祈念した。幸い市内には大きな被害がなかったものの、災害対策本部が設置されるなど、迅速な対応が求められている。
議長選挙では玉岡了英氏が当選し、新しい議長としての抱負を示した。玉岡氏は、「責任を重く感じ、市民の福祉向上に努める」と述べ、円滑な議会運営に向けた協力を求めた。また、副議長には大宮正氏が選出された。
市長提案による議案が上程され、うち一件は新型コロナウイルスの影響を受けた住民支援に関するもので、未だに影響が続く市民の状況を考慮しての措置である。議案第52号は承認され、住民税非課税世帯への支援が行われることになった。
また、財産処分に関する議案第53号も提示され、特に土地の売却に関して質疑が行われた。入札公告の方法や参加者数に対して市側からの説明があり、質疑の後、議案は可決される見込みとなっている。議案の審議において、鐙史朗議員は市民の周知が不足しているとして懸念を示した。
選挙や議案審議を経て、臨時会は予定通りに進行し、閉会に至った。今後も市の対応や議会の動きに注目が集まる。