令和5年9月加賀市定例会が12日に開催され、重要な課題が議論された。
特に加賀市医療センターの今後の運営についての論議が注目された。加賀市医療センターでは、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、長期的な運営が見込まれる中、経営状態への影響についても言及があった。
上田朋和氏は、加賀市医療センターにおける新型コロナウイルス患者への対応について感謝を述べると共に、高雄市立大同病院との連携強化について、地域医療の国際化を進める重要性について質疑を行った。それに対し、蔦秀和医療センター管理部長は、過去の交流が大変有意義だったことを強調し、今後の交流や人事交流について具体的な計画を明らかにした。
また、医療センターの経営状況に関しても厳しい見通しが語られた。令和5年度の補助金減少について懸念が示されたことで、地域病院への影響が懸念される。蔦氏は、入院患者の収益増加を図りつつ、エネルギーコスト高騰への対応策の検討についても言及した。
さらに、上田氏は入院患者の面会予約時間についても言及した。現在の予約制の厳しさに対する改善を求める意見が出され、蔦部長は今後の予約時間の延長に前向きな意見を示した。また、学校教育ビジョン推進事業についても、リノベーションと備品購入が進められていることが報告された。
若林高氏は、教科書採択の透明性についても言及し、審議過程の公開を求める声が上がった。島谷千春教育長は、教育委員会の意見決定の中立性を守りつつ、教科書採択は適切に行われていると回答した。これに対し、若林氏は市民からの信頼を得るために、さらなる透明性が必要だと訴えた。
最後に、まちづくり推進協議会の事務局職員待遇が議題に上がった。公務員の賃金が社会的な影響を受けずに改善されていく必要があるとの意見が出された。宮元市長は、賃金改善の重要性を認識し、職場の環境作りに取り組む考えを示した。
この会議の内容は、加賀市の医療、教育、まちづくりにおける重要な施策を浮き彫りにするものである。市民の期待に応えるため、しっかりとした施策の実行が望まれる。