加賀市議会は令和4年9月26日、定例会を開催し、複数の議案を審議した。
議案第60号である令和4年度加賀市一般会計補正予算は可決された。予算決算委員長の川下勉氏は、今期に付託された10件の案件の審査結果を報告。特に、漁業者への燃料費助成事業についても議論が交わされた。市民からの要望が高まる中、他の業界への支援策も順次検討される方針が示された。
さらに、議案第77号に関する市決算認定についても重要な議題となった。林俊昭議員は、財政状況を踏まえた討論を行い、黒字計上の理由や経費の執行率の低さを問題視した。その一方で、賛成意見を述べた中谷喜英議員は、コロナ対策や生活支援策の重要性を強調。また、地域活性化とスマートシティ構想の進展についても言及し、今後の施策の方向性に期待を寄せた。
市長提出の追加議案第82号および第83号も承認され、教育長の任命が行われたことが報告された。議会内の特別委員会設立についても審議が行われ、新幹線関連整備やデジタル化戦略の特別委員会が設置される運びとなった。
最後に、北前船寄港地フォーラムへの議員派遣についても賛成の声が挙がり、北前船の伝統文化の海外発信を目的として、高辻伸行議員が派遣されることが決定した。これにより、加賀市の観光資源を国際的に広める機会が期待されている。
議会は、今後も市民の声を反映した政策を進めることを確認し、また次回の開催予定を案内して閉会となった。