令和4年7月21日、加賀市議会臨時会が開催され、市長提出の議案が取り上げられた。
付託された議案のなかで重要な位置を占めるのは、議案第56号の令和4年度一般会計補正予算であり、5,390万円の増額が提案された。
この補正後の総額は356億8,060万円で、脱炭素社会に向けた取り組み強化が評価される。
市長(宮元 陸氏)は、再生可能エネルギーの導入目標設定が今年度中に必要であると述べ、早急に調査を行う考えを示した。
また、脱炭素社会実現への調整を進める意義を持ち、国からの補助金を受けるための準備が進められている状況にある。
一方で、質疑応答では、議員(林 俊昭氏)が国の温室効果ガス削減目標を上回る市の目標に関して高いハードルを指摘した。
この点に関し、産業振興部長(山田 圭一氏)は、太陽光やバイオマス、小水力など再生可能エネルギーの推進が不可欠で、具体的な数値目標は現在策定中であると.replyした。
さらに、山中温泉ゆけむり健康村の管理運営問題も重要な焦点に。議員(林 俊昭氏)は施設の老朽化及び利用者減少の問題を指摘。指定管理者からの対応を求める意見が多く寄せられている。
山中温泉支所長(新家 直樹氏)は、当面の施設機能の維持に向けた日常管理について言及し、12月には令和5年度以降の方針を示すとしている。市は市民の声を反映しつつ、運営の在り方を見定める方針を固めた。
最後に、すべての議案が全会一致で可決され、臨時会は閉会した。参加議員は、地域に根ざした施策の実施を通じ、加賀市の将来への自覚と責任を持つべきだとの意志を示した。