令和2年12月加賀市議会定例会が11月25日に開会し、市長の宮元陸氏が市政の現状や提出議案について報告した。
特に新型コロナウイルスに関する現状について、宮元市長は「本市においては感染確認がゼロの期間が70日間続いている」と述べ、市民の基本的防止対策の努力が功を奏していることを強調した。
さらに、加賀市医師会の協力により、新型コロナウイルスの検査体制も整えており、医療関係者への感謝の意を表した。加賀市の医師会は、医療センターにおける行政検査に協力し、地域の健康維持に努めている。
次に、ツキノワグマ対策について宮元市長は、今年度の出没件数が162件に達し、対策本部を設置したことを報告した。市と警察、消防が連携し、ドローン用の空からのパトロールを行うなど、綱密な対策を強化している。
また、北陸新幹線金沢敦賀開業の延期については、国の報告により工事が1年半遅れることが示された。市は敦賀延伸を見込んだ施策を進めてきただけに、残念ながらこの延期を受け入れざるを得ないとした。
さらには、加賀市のスマートシティ推進や、マイナンバーカードの申請状況にも触れ、申請率65.3%という高い数字を報告した。
また、自立共生支援AIを活用した健康長寿のまちづくりに関する連携協定の締結など、新たな取組みを推進することで、地域課題の解決を目指していると述べた。
今後もこれらの取組が市民生活の向上に資することが期待される。さらに、教育に関する包括連携協定や、高校の魅力向上に向けたコンソーシアムの設立についても発表され、地域活性化に向けた具体的な取り組みが進められるとした。
最後に、会期の決定が行われ、今定例会は12月15日までの21日間とすることに決定した。議案は議会の承認を得るための審議を行うこととなる。