令和3年9月加賀市議会定例会が開会し、宮元陸市長が重要な議案を説明した。
市長は議会で、市が直面している新型コロナウイルス感染症対策について強調した。現在、デルタ株の影響で感染力が高まり、東京都を含む13の都府県では緊急事態宣言が出ているという。加賀市内においても、8月22日現在で新規感染者が10人と比較的低く抑えられているが、引き続き基本的な感染防止策を徹底する必要があると述べた。
また、ワクチン接種の進展についても言及した。65歳以上の高齢者の9割が接種を完了しており、市民全体では7割が1回、6割が2回の接種を終えている。市長は医療関係者などの協力に感謝し、今後も市民の健康を守るためワクチン接種を進める考えを示した。
さらに、デジタル化の推進を目指し、最高デジタル責任者を新たに採用することを発表した。市長は、民間企業からの優秀な人材を迎え入れ、スピーディなデジタル化を進める方針を述べた。また、スーパーシティ型国家戦略特別区域に関しての提案も行い、規制改革に向けた取り組みを強調した。
経済対策の一環として、市内の観光業や宿泊業、飲食業に対する支援も行っているとし、地域経済の回復に向けた施策が進行中であることを示した。
会期決定にあたっては、23日間と定められ、今後の議論を通じて様々な議案が審議される見込みである。市長は、市民の声に耳を傾け、地域課題に一層取り組む決意を述べた。