令和5年1月20日に加賀市議会臨時会が開かれ、重要な議題が審議された。特に注目すべきは、令和4年度加賀市一般会計補正予算の件である。この補正予算では、雪害対策として8000万円の増額が提案されている。
市長の宮元陸氏は、年末の寒波により除雪に必要な経費が不足する見込みであり、経費を増額することが必要であると訴えた。補正後の総額は376億9,490万円になる見込みである。除雪の基準が旧来の15センチメートルから10センチメートルに引き下げられたことも、今回の予算案に大きく影響している。
質疑においては、自民かがやきの南出貞子議員が質疑を行った。彼女は、昨年12月の降雪にかかる除雪費用について質問し、約4400万円がかかったとの回答を得た。また、今後の雪害対策として、除雪回数にも注意を払っていることを強調した。
続けて、南議員は「補正予算が不足する事態になった場合の対処法」や「除雪委託費の見込額」についても質問。建設部長の嶽野一義氏からは、予算が適切に管理されているとの説明がなされた。特に委託費が約1800万円であることが明言され、確実な対策に向けた姿勢が示された。
次に、加賀温泉駅周辺施設整備事業についても議論がなされた。入札が不調だった理由として、業者の専門技術者不足が挙げられた。若林高議員は、技術者の確保が難しい社会情勢を指摘し、早急な対策の必要性を訴えた。市は、工期を延長し、入札方法を見直す考えを示し、早期の入札を目指すとした。